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2017.09.05

ボーダーライン 神田川クルーズ編

神田川 連載

 

みなさんこんにちは

千代田区のさまざまな境界線を探索する、ボーダーライン探検隊です。

今回は普段と視点を変えて、水の上から千代田の街を観察してみました。

出発点は日本橋のたもとにある船着き場です。ここから色々なルートのクルーズ船が出ていますが、今回は「神田川クルーズ」のコースに乗船します。

このルートは複数の会社が運航していますが、どの会社の船に乗っても、日本橋川→神田川→隅田川→日本橋川というコースを約90分で周回します。(潮位などにより逆回りの場合もある)

料金は会社によって違いますが、2500円から3900円程度です。ガイドさんもしくは船頭さんが色々と橋や街のことなどを解説してくれます。船の大きさも10人乗りから60人乗りまで色々あります。

日本橋のたもとの船着場

日本橋のアーチの裏

日本橋のアーチの裏を見たことのある人はあまりいないと思いますが、裏はこんな感じになっています。左側の溶けたように見える部分は、関東大震災の時に炎上した船が橋に衝突して、花崗岩が溶けたものだそうです。

出発地の日本橋は中央区ですが、日本橋を出て2つ目の橋の一石橋を過ぎるとすぐに、左岸が千代田区になります。

新常盤橋・JRの鉄橋をくぐると右岸に水門がみえてきます。この水門がかつて中央区と千代田区の境を流れていた竜閑川のあったところです。ここを過ぎると両岸ともに千代田区となります。

竜閑川の水門

日本橋川は、基本的にずっと高速道路の下を流れているので景色としてはあまり好くないのですが、普段見ることの出来ない視点で街を見ることが出来るので、退屈はしません。中央線(総武線)の鉄橋をくぐると神田川に出ます。この鉄橋は1904年製の恐ろしく古い鉄橋ですが、今でも現役バリバリです。このあたりの中央線(総武線)の鉄橋は古いものが多く、水道橋駅の白山通り側の鉄橋、昌平橋の鉄橋も同じぐらいの年代のものです。

1904年ドイツ ハーコート社製の鉄橋

神田川と合流し、右に曲がると、船が停まっている施設があります。この施設は千代田清掃事務所三崎町中継所といいます。千代田区・文京区で収集された不燃ごみの約3割程度は、収集された後、ここで船に積み替えて東京湾にある中央防波堤埋立処分場に運びます。自分の家から出た不燃ごみがこんな所で船に積まれているとは思いもしませんでした。

不燃ごみの運搬船

神田川に入ると頭上の高速道路がなくなり、視界が開けてきます。水道橋を過ぎて御茶ノ水あたりまでがこのクルーズでいちばん景色の良いところではないでしょうか。いつもは上から見下ろす神田川沿いの景色を、下から眺めるのは新鮮な体験です。

水道橋~御茶ノ水 その1

水道橋~御茶ノ水その2

御茶ノ水駅の先には美しい聖橋があるのですが、取材した日は工事の囲いに覆われてまったく見えない状態でした。工期は8月31日までなので、この記事が掲載される頃には工事も終了していると思います。(8月31日の朝に見たときにはとても工期内に終わりそうには見えなかったのですが、どうでしょう)

秋葉原を過ぎてしばらく進むと、左衛門橋が見えてきます。ここが千代田区・中央区・台東区の区境になっています。この橋の先からは船宿などが並び、景色がガラリと変わり隅田川へと合流していきます。

左衛門橋 橋の向こうには船が並ぶ

今回、取材のために神田川クルーズの船に2回乗りましたが、季節が変わる毎にまた乗ってみたいと思いました。水の上から見る千代田区の景色、おススメです。

<追記>
聖橋の工事の事が気になったので、後日見に行きました。工事は全く終わっていませんでした。工事看板の工期を見てみると「平成30年3月20日」に変更になっていました。
残念ですが、来年の春には桜と綺麗になった聖橋を一度に見られると思い、楽しみにしておきましょう。(工期通りに終わればですが)

工期の変更された看板

 

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written by
tetsuji

てつじ

【好き:坂道・機械式時計・取り込んだ布団】
冷静沈着で着実な視点をもつ。
過去に両親が古書店を経営。