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2017.08.06

カルチャー@愉しい 昭和館

九段 施設 歴史

“カルチャー@愉しい”は、千代田区内の施設への訪問記!
今回は九段にある「昭和館」にお伺いしてきました。

■昭和館って?
地下鉄 九段下駅から地上にあがるとモダンな建物をみたことがありますか?
その建物「昭和館」は平成11年に設立された国立の施設で、昭和10年~昭和30年頃までの国民生活に関する当時の実物資料を見聞きし体験できるところです。
今回は学芸課長の藤川さんと一緒に展示品の時代背景とポイントをご説明いただきながら館内を巡ってきました。

■建物と館内
昭和館の特徴のある建物は、江戸東京博物館や各地の慰霊碑をデザインしている建築家 菊竹清訓氏が蔵をイメージし設計されたそうです。
建物の正面入口には記念写真を撮る場所があり、入る前から社会科見学気分!
建物内は1階~7階まであり、懐かしのニュースシアター、図書室、映像・音響室、常設展示室など様々な情報が提供されています。
1階の懐かしのニュースシアターは、当時のニュース映画を30分ほどにまとめて流しているもので、毎週土曜日に番組を更新しているそうです。
毎週見られる番組が違うなんて、昭和館の所蔵動画の豊富さが想像できますね。
ニュースシアターを目的に来館される熱心な常連さんもいらっしゃるそうで、懐かしい昭和の映像を大きなスクリーンでゆっくり見ることができるのも醍醐味のひとつなのだなと感じました。
1階のニュースシアター以外にも、5階の映像・音響室で動画を見ることができ、気になることがあった場合は、4階の図書室で調べることができるという至れり尽くせりな施設です。

 

■常設展示室(7・6階)
常設展示室は、7階が昭和10年~終戦(昭和20年8月15日)まで、6階は終戦~昭和30年頃という展示となっています。
昭和館でしかみられない展示品(実物)が多く、すべてが必見だそうです。
展示されている内容をここで全てお伝えできないのが残念ですが、印象に残ったものを3つご紹介します。

↑ 日の丸の寄せ書き (アメリカ軍の捕虜になる際に没収されることを恐れて日の丸を切り抜き四つに分断した)

↑ 千人針(お腹に巻いて身に付ける)

【千人針】
7階入り口すぐに展示してありとても印象的です。
千人針とは、戦地に赴く夫や息子の無事を家族が願い、横長の布にたくさんの女性からひと針ずつ糸で玉を結んでもらったお守りのことです。
家族がどんな気持ちでお守りを用意して見送っ たのかは、虎の図柄や縫い付けてある硬貨から伺うことができます。
虎の図柄の意味は「虎は千里を走り、千里を帰る強い動物」という言い伝えがあるそうです。
硬貨の意味は「死線(4銭)を超える」という意味で5銭硬貨が、「苦戦(9銭)をまぬかれる」という意味で10銭硬貨が願いを込めて縫い付けられているそうです。

 


【防空壕体験コーナー】
今年6月にリニューアルしたこの体験コーナーを実際に体験してきました!
防空壕を模した中に座ると、どこからか空襲警報が鳴り響き、そして外で空襲が始まります。
地面が揺れ続け、生きた心地がしない恐ろしい状況下を体験できます。
防空壕に逃げ込んだことにより命を落とした人々もいらっしゃったそうです。
展示品には空襲で火事になったときの消火用品がありますが、消火活動していたために命を落とした方も多くいたそうです。

 

【日用品】
昭和10年頃はどこか懐かしい品々。
炭を使うかまど、ガスかまど、氷で冷やす冷蔵庫、アイロン、砂糖水を使うハエ取り器、ラジオ、手押しポンプ、洗濯桶と洗濯板
昭和15年頃は資源のない状況下での代用品が多い。
陶器のポンプ、陶器のスプーン・フォーク、陶器のアイロン、紙のヘルメット
昭和21年以降は電化製品。
電熱器、電気アイロン、電気炊飯器、電気火鉢、テレビ、カメラ、冷蔵庫、洗濯機
日用品ひとつをとっても、その時代の世相を反映しています。
そこから、戦時中の資源のない状況下も人々はできる範囲で工夫を凝らした代用品で生活をしていたことがわかります。

 

■昭和館の活動
2ヶ月に1回、所蔵する紙芝居から数点を選び紙芝居師の方々に実際に演じていただく上演 会を行っているそうです。
写真展、特別企画展が定期的に開催されており、常設展示とは異なる視点で昭和を知ること ができるそうです。
現在~2017年9月10日まで特別企画展「昭和を生き抜いた女性たち~大妻コタカと大橋鎭子 らが生きた時代~」が開催されているそうなので、ぜひ足を運びたいと思いました。
また、昭和館は語り部育成事業をされていて、現在数人の語り部候補者が着々と成長中との 事です。
これからの活躍が楽しみですね。
昭和館設立以来の一貫したテーマが「母と子の戦中・戦後」ということで、実物の展示品ひ とつひとつに家族間の温かみを感じ、とても大切にされてきた形跡があります。
生活するだけでも大変な時代なのにも関わらずほっこりするエリアもあり、じっくり時間を かけて見学することをおすすめします!

 

■施設情報
昭和館
東京都千代田区九段南1-6-1
TEL:03-3222-2577
開館時間:午前10時~午後5時30分
定休日:月曜日(祝日または振替休日の場合は、その翌日)、年末年始(12月28日~1月4日)
常設展示室のみ高校生以上は入場料必要(※小・中学生無料)

ホームページ:http://www.showakan.go.jp/

written by
souko

そーこ

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