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2017.12.22

ちよせんレポート 第2号 梅の湯

皇居ラン 神保町 連載 銭湯

千代田区内に現存する銭湯の中で、
ひときわ人通りの多い、にぎやかな場所にある梅の湯。
神保町の交差点から少し離れた東京メトロ、A2出口からすぐ近くなのですが、
あえて、交差点のA3、A4出口あたりに出ていただきたいです。
岩波ホールの向かいにある、ヤマダデンキの横にある店、
知る人ぞ知る、にゃんこ堂。
猫好きさんにはたまらない本屋さんなのです。
黄色く色づいたイチョウの落ち葉をふみしめ、店内に入ると
ほぼすべての棚が、猫本でうめつくされています。
詳しくは宝島社から出ている文庫本
「にゃんこ本100選」でお確かめください。

たっぷり猫の世界を味わったら、ここで、オリジナルてぬぐいを購入するもよし、
店を出て左に進んで裏道を、専修大通りへ向かって歩いてください。
裏道が苦手な方は、白山通りを背に、靖国通りをまっすぐ進んで、
次の交差点を右折すれば、ワンブロックで、
梅の湯の入口が見えるはずです。
裏道を行けば、本の町神保町らしく、つんだ本、しばってまとめた本、
ぎっしり本が入った書棚などを目にしながらも、
次々とおいしそうな看板が見えてきます。
イタリアン酒場、麺・用心棒、地酒・蕎麦人、多国籍料理、路地裏バル、…。
やがて、ローソンとファミマが見えてきたら、
ローソン方向に行き、大きな交差点の手前、
車道ぎわにある町名の由来板を読んでみてください。
明治以降、ここが、教育と医療のまちとなった経緯が記入してありますので。
ローソンの前に戻るとその先に
オレンジ色のテント(日よけ、店の入口上部)があり、そこを右折。
細い路地の左手にのれんが見えています。
梅の湯は、大きなビルの1階にある、いわゆる、ビル銭です。

入口にあるのれんは、有名メーカーのデザインで、
商品である、せっけんを持った男女が左右にいて、
真ん中は大きな「湯」の一文字です。
銭湯に商品を置いて販売することが、
良い宣伝になった時代(テレビもラジオもSNSもない頃)があるのです。
同じ理由で、商品名を入れた桶を作り銭湯で、使ってもらうことで、
売り上げをのばしたあの黄色いケロリンが、この銭湯でも使用されています。
浴室も脱衣室もトイレも現代的なつくりで、
手入れが行き届いているようで、キレイで気持ち良くつかえます。
でも昔ながらの銭湯に共通な、木で作った下駄箱のカギやオリジナルの名前入りのロッカーのカギ、
カラン(蛇口)のタイプも私が大好きな形です。
押している時だけお湯が出てきて、手をはなすと、自然に止まる仕組み。
たっぷりのお湯で体を洗い、奥の湯舟へ。
8くらいは十分に入れる広さで、電気・ジェット・パワージェットと書いてあるコーナーがあり、
電気風呂は、微弱な電流が通っている湯で、ピリピリとします。
これが、気持ちいいと思うご高齢の方も多く、この日も白髪のおばあちゃんが、
うっとりとした表情で電気風呂を楽しんでいました。

湯上がり、脱衣室に戻ってみると、
若い女性がわんさかいて、びっくり。
おそらく近くの大学の生徒さんでしょう。
おばさんおばあちゃんたちのいる、ゆったり、のんびりした空気に、
きゃぴきゃぴしたトーンの会話が混ざって、ぜんぜん違う雰囲気になっていました。
L字型の脱衣室を出て、フロントのある場所には、テレビがあり、
銭湯のゆるキャラ、ゆっポくんもいて、お風呂上がりにしばらく休むことができます。
水分補給を忘れずに!そしてのれんをくぐって左へ出ると、
小さな石燈籠と植木があり、こんなスペースに、愛着を持って、
手入れしている人がいることの、やさしさを感じます。
たぶん男湯がある場所の天井近くのガラスブロックから
光がもれる裏道を行くと、左に何やら、かわいいロゴの店。
カフェダイニング・レーグミ。

猫で、始まり犬で終わりの、第2号、梅の湯レポート、でした。
えっ?どこが犬なの!?と思った方、
ぜひ、こちらへきてくださいね。

梅の湯
千代田区神田神保町2−8−2
03-3261-5897
[ 月〜金 ] 15:00~25:00
定休日:日曜日

written by
tomoko

しなもん

【好き:ネコ・銭湯・食いしん坊】
優しくて、力強くて親身。
福祉のお仕事をしている。